乳がんと恋愛

オリヅルランの花 乳がんと私

今回は番外編です。

番外編その1「乳がんと恋愛」

私は独身なので、乳がんがわかったときは、
ああ、これで結婚はできないな、と思いました。

手術で胸がえぐれてしまうのではないか、
筋肉が低下してよぼよぼになってしまうのではないか、
などと悪いことも考えました。

治療の間は特に恋愛どころではなかったので、
本当に孤独でした。

友人はいますが、
やはり恋人に支えてもらいたいと思いますよね。
恋人や夫がいたら、優しい言葉をかけてくれるのではないか。
などと理想をいだいたり。

でも、ある時、ハッと気づきました。

・痛いのも切るのも私自身
・男の人がいくら優しい言葉をかけてくれたって
 代わってくれるわけじゃない

・・・なんの励ましにもならないな、と。

がんばるのは結局、自分自身だし、
むしろ、女友達の方が理解があるかもと思ったり。

とにかく、恋人がいなくてくよくよする気持ちはなくなりました。

そうこうしているうちに、手術が終わると、
治療が終わったという達成感からか、
とても前向きな気持ちになりました。

私の場合は、手術の傷口が小さく、たいしたことなかったのです。
片方だけ、すこしボリュームが減りましたけどね。

恋人ができても、
「私、こっちのおっぱいを少し切ったのよ」
と言える感じです。

両方とも手術をしていないおっぱいには憧れますが、
ないものねだりです。
それに、おっぱいのことをぐずぐずいうような男の人は
こちらから遠慮したいと思います。

こんなに強いから恋人がいないのかもしれませんが・・・、
とりあえず、乳がんだからと言って
恋愛をためらう気持ちは今はありません。

番外編その2「乳がんと下着」

乳がんの手術をするにあたって、
今まで使っていたブラは痛くてつけられないだろうと思い、
診断から手術までの間に、ノンワイヤーのブラを探しました。

ユニクロのワイヤレスブラや、
ワコールのゴコチ、
トリンプのスロギー、
スポーツブラ、などいろいろ買ってみました。

実際に着てみると、ゴムの締め付けがきついものもあり、
なかなか合うものが見つからず、
いろいろ探して散財してしまいました。

ノンワイヤーのブラはたくさんありますが、
当時は、そのような検索をしたことがなかったので
見つけるまでが大変でした。

結局、手術後の傷がじゅくじゅくしている間は、
→ 前をスナップで止めるようなタイプのブラ(授乳用や術後用に使うブラ)、

傷が治って、放射線治療のころは、
→ やわらかめのかぶるタイプ(スロギーなど)、

を利用して、痛みもなく、助かりました。

傷がじゅくじゅくしている間は、べたべたになることもありました。
放射線治療のころは、照射箇所のしるしの線(黒いインク)が
ブラについてしまいました。
治療で汚れる覚悟をして、購入しておくとよいと思います。

さて、手術で片方のおっぱいのボリュームが減ったので、
パットを工夫する場合もあります。

手術していない方(おっぱいがある方)にはパットをつけないとか、
手術した方(ない方)にパットを足すとかですが、

私は、ブラにもともと入っているパッドを
手術していない方(ある方)から外して、
左右差を目立たなくするやり方を考えて実行していました。

ですが、今は、もう、適当にしています。
時間が経つにつれ、
そこまで気にしなくなりました。

触れば、ない方のブラが浮いているときも多いです。




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