放射線治療に入るまで

オリヅルランの花 乳がんと私

※こちらの連載その25~27は2016年の話です。今は元気です。5年前当時に書いたものです。

その25「放射線治療の副作用の説明」

放射線治療の照射は胸だけでなく、少し肺にかかるので、
肺炎にかかる副作用があると説明を受けました。
100人に一人くらいで気づかない人もいるとか。

私はこどもの頃から喘息があるので、
肺炎になったら違いがわかりますか?と尋ねると、

放射線科の先生:
「ケホケホケホケホケホケホ」という咳が続きます、と
実演して説明してくださったので、

私:「・・・・・・。」
それ以上聞けず、

・・・とにかく違うんだなと思いました。
喘息だと「ゼー、ヒュー」かな。

その26「照射の位置をきめるしるし」

放射線治療は、
まず初めに、どの方向からどう照射するか計画されます。
CTで胸の断面画像を撮り、
照射の位置を決めるしるしがつけられました。

両手万歳で、上半身裸であおむけに寝ている私の左右から、
放射線技師さんと思われる二人の方が来て、
定規をあてて、何かのインクで直線を引くのです。

ぱっぱっと手際はよいのですが、少しくすぐったい・・・。
されるがまま、変な状況でした。

直線で数か所、十字架のようなマークを描かれました。
まるでハロウィンのメイクのようで、ちょっと不気味でした。
(正確には十字架ではないです。+マーク。)

でも、この線は放射線治療が終わるまで消せません。
ごしごしこすらないようにと言われましたが、
お風呂でシャワーのお湯がかかると、
どうしても少しずつ取れてしまい、薄くなります。
ですから、毎週、書き足されました。
毎週、くすぐったくても笑わないようにがんばりました。

その27「マンマウェア」

放射線治療科の待合室(受付前廊下)で待っていると、
ほぼ予約時間に名前を呼ばれて、
手前の更衣室に案内されます。
上半身だけ検査着に着替え、荷物はロッカーに入れ、待機。
するとまた名前を呼ばれて、
リニアック室というところに入ります。

検査着は、マンマウェアという商品をもらっていました。
不織布の半そでの検査着です。毎日、持参して行きました。
(写真ではしわくちゃになっていますね。)

どなたかのブログで、
「手術の後を直視できないくらいショックを受けているのに、
知らない人とが何人もいるところを裸でうろうろしたくない」
というようなことが書かれているのを見たことがありますが、
そんな病院は最悪です。

患者さんの声から生まれた商品だと私は思います。
こういう配慮はありがたいです。

マンマウェア
不織布なので、折り目がついてしますがさらりと肌触りもよいです。

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