手術はあっという間

オリヅルランの花 乳がんと私

※こちらの連載その10~12は2016年の話です。今は元気です。5年前当時に書いたものです。

その10「希望」

痛みもないのに、
ここまで話が進んでしまい、
本当に手術が必要なのかなーと思うくらいでした。
少し落ち込んでいたものの、それほどではないと
思っていた矢先、
テレビで毎日毎日、小林麻央さんのニュースが続き、
申し訳ないような複雑な気持ちになりました。
でも、その頃、
高校の時の数学の先生が世界一周旅行に出発されたと知り、
感動しました。世界一周!  なんて魅力ある言葉!
旅行記を楽しみに過ごしました。
自分のパスポートを見ると、8月初めまでだったので、
手術が落ち着いたらすぐ更新しなきゃと思いました。

その11「あっという間に終わり」

手術は局所麻酔でした。
つまり、手術のところのまわりだけ麻酔をかけるのです。
でも眠っている間に終わるように、
静脈麻酔もするということでした。
だから、手術の朝は緊張しませんでした。
ようやくこの日が来たか、という感じでした。
とはいえ、手術台に体をぐるぐる固定されたときは、
痛くて無意識にじたばたするんじゃないかと
不安になりましたが、
あっという間に、終わりましたよと起こされました。
手術台から入院ベッドに移され、
入院する部屋まで行くと、
お昼だったので、お昼ご飯を食べました。

その12「腕が上がらない」

手術の傷口はたいして痛くなく、不思議でした。
本当に簡単な手術だったんだなと思いました。
ただ、ベッドから起き上がる、寝るという動作が
できず、最初は母と看護師さんに引っ張ってもらい、
あとは電動ベッドを駆使して寝たり起きたりしました。
手術側の腕はほとんど上がらず、
ゴジラの手、恐竜の手のような感じでした。
大変でしたが、
食後は歯磨きをして、
ナースステーションまで少し歩きました。
そんな様子を見て、母もほっとしていました。

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