※こちらの連載その13~15は2016年の話です。今は元気です。5年前当時に書いたものです。
その13「りんごジュースのはずが」
手術の夜は、手術の痛みというより、
姿勢を自由に動かせないことがつらいのと、
普段からの頭痛に悩まされて、
何度も目が覚めながら朝を迎えました。
主治医の先生、研修医の先生、看護師さんが
来てくれましたが、無事に退院となりました。
そういえば、朝食にはりんごジュースがでるはず…
と楽しみにしていたのに違いました。
真顔でびっくりしました。
![どうみても牛乳](https://yamabuki-iro81.com/wp-content/uploads/2021/06/6d25e9ef83fb0034cf28e9c9837047f2-1024x529.jpg)
その14「家事はすべてリハビリ」
クレジットカードで会計を済ませ、退院し、
母とタクシーで家まで帰りました。
電動ベッドに未練がありましたが自分の家が一番です。
手術側の胸筋からつながってるからか、
手術側の手は力が出なくて、
ドアノブをひねる、エレベーターのボタンを押す、
などの動作は可能な限り避け、反対の手でしたりしました。
包丁はしかたないのでなんとか握って、使いました。
フライパンや鍋は重くて躊躇しましたが、
両手を使って、持ち上げたり洗ったり片付けたりしました。
洗濯は、母がいるときは干してもらいましたが
一人でやるとなると片手でえいやぁっという感じでした。
まあ、こんなときくらい適当でいいのです。
料理も無理にしなくていいし。
ぞうきんで机や床をふくという動作は少し痛みがありました。
家事はすべて「リハビリ」と思ってがんばりました。
RPGのゲームだとすると、
手術は中ボスを倒したくらいかしら、と思ったりしました。
ちょうどいい例が思い浮かばず、
ドラクエ3なら、ポストロールに勝ったくらいかな、
このリハビリはレベル上げの経験値稼ぎかな、と思いました。
それはそれで楽しく過ごしました。
その15「起きている方が楽」
寝たり起きたりの動作はしばらく難しく、
寝返りもできなかったので、
起きているほうが楽でした。
だから、退院後、金・土・日休んだだけで出社しましたが、
徒歩通勤、パソコン仕事は平気でした。
傷口は3cmくらいで6針ほど縫い、テープで止められてました。
内出血なのでしょう、傷口のまわりは黒や黄色になり、
殴られたボクサーの目の周りみたいになっていました。
数日がまんして、あとはシャワーも浴びてよいとのことでした。
とはいえ、そう甘くはいかず、
一か月半くらい、浴槽に入れない日が続くことになるのでした。
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