手術2週間後の病理結果

オリヅルランの花 乳がんと私

※こちらの連載その16~18は2016年の話です。今は元気です。5年前当時に書いたものです。

その16「傷口が一部壊死」

退院後は市民病院ではなく、
クリニックの方で様子を見てもらい、抜糸もしました。
ですが、10日くらいして発熱し、傷口が痛んできました。
慌てて連絡し、予約なしで飛び込みで急きょ診察を受けると、
先生もびっくりして、
「傷口が一部壊死しているので切り取りましょう」と。
(壊死!? よ、よかった診察に来て。痛いと思った。)

傷口の表面あたりを切除してまた縫いました。
切除部から出る分泌液が、身体に吸収されず、
たまって縫合部から出てこようとしたようです。

そのため、7月後半から8月前半、
1~3日の間隔で、傷口の診察とガーゼの貼りかえに
通うことになりました。

傷口がきれいに治らない体質なのかなぁ・・・。
一年で一番暑い一か月、
日傘を差して、徒歩とバスで通いました。
よく歩いた夏でした。
「ポケモンGO」がはかどりました。

おかげでお盆後にはきれいにふさがり、
同時に痛みもなくなり、腕もひょいと上がるようになりました。

その17「2週間後の病理結果」

手術で切除したしこりは、本当にがんだったのか。
結果を聞くまでは実のところ不安でした。
それに、取れたと思っても取り切れていない場合もあるのです。

じゃがいもの芽をくりぬいたつもりでも、
一部しか取れてなかったってことあるでしょう?
そういう感じで、まだ残してたら再手術です。

手術から2週間後、病理結果を聞きに行きました。
やっぱり非浸潤性癌で、ステージ0(早期乳がん)、
断端(-): つまりきっちり切除できてます、とのこと。
とりあえず安心しました。

その18「乳がんに気づく前の前兆」

そういえば、今年の1月に道に迷いました。
自転車で、A地点からB地点へ帰る途中、
急きょ郵便局の用事を思い出し、立ち寄ろうと思いました。
ですが、その郵便局の場所が思い出せません。

「えーと、こっからどこへ行けばいいんだっけ。」
「わー、ど忘れしちゃった。思い出せん。」
「アイムロスト。」
「とにかく、あっちのほう?だから進んでみよう」
といろいろ考えながら進んでいくと、
大型店の看板が目に入りました。すこし我に返り、
「・・・こっちじゃない。」
と少し思い出し、うろうろしていると、
ようやく見覚えのある角に出て、たどり着きました。

思えば、16年くらい利用している近所の郵便局です。
本当にまったく思い出せず、
「昨日勉強したところなのに思い出せない」と試験中に
思うような感じでした。
びっくりしました。
思えばこれが前兆だったのでしょうか。
とにかく、昨年は疲れていました。

※文中の今年とは2016年当時のことです。

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