先日、大きな虫取り網を持って歩いている少年を見かけました。
普通の虫取り網じゃない大きさ。
本当にこのイラストの大きさでした。
何をとるつもりなのか、
これからどこにいくのかな、
と思いましたが、
親が待っているのか、
友達が待っているのか、
とにかくすたすたとどこかへ歩いて行ってしまいました。
それで、ふと、10年くらい前のことを思い出しました。
ある時、公園の横の歩道を通ったら、
公園の中から、小さい男の子が私に向かって声をかけてきたのです。
小学1年生というくらいの背格好でしたが、
「すみませーん」とかわいらしい声でしっかり言いました。
きょろきょろ見まわしましたが、私に声をかけているようす。
「 ? 」
すると、
「せみをとるのをてつだってくださーい」
と言うじゃないですか。
(え、「せみをとるのをてつだってくださーい」? 絶対に無理。)
私は焦って、焦りまくって、
「ごめん、できんわー、ごめんねー、」などと返事して、
そのまま通り過ぎてしまいました。
ああ、私に蝉とかの虫取りの才能があったら
よろこんで手伝ったのに・・・。
あの時のあの子は、結局、蝉が取れたのか
ずっと気になっている思い出です。
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