※こちらの連載その13~15は2016年の話です。今は元気です。5年前当時に書いたものです。
その13「りんごジュースのはずが」
手術の夜は、手術の痛みというより、
姿勢を自由に動かせないことがつらいのと、
普段からの頭痛に悩まされて、
何度も目が覚めながら朝を迎えました。
主治医の先生、研修医の先生、看護師さんが
来てくれましたが、無事に退院となりました。
そういえば、朝食にはりんごジュースがでるはず…
と楽しみにしていたのに違いました。
真顔でびっくりしました。
その14「家事はすべてリハビリ」
クレジットカードで会計を済ませ、退院し、
母とタクシーで家まで帰りました。
電動ベッドに未練がありましたが自分の家が一番です。
手術側の胸筋からつながってるからか、
手術側の手は力が出なくて、
ドアノブをひねる、エレベーターのボタンを押す、
などの動作は可能な限り避け、反対の手でしたりしました。
包丁はしかたないのでなんとか握って、使いました。
フライパンや鍋は重くて躊躇しましたが、
両手を使って、持ち上げたり洗ったり片付けたりしました。
洗濯は、母がいるときは干してもらいましたが
一人でやるとなると片手でえいやぁっという感じでした。
まあ、こんなときくらい適当でいいのです。
料理も無理にしなくていいし。
ぞうきんで机や床をふくという動作は少し痛みがありました。
家事はすべて「リハビリ」と思ってがんばりました。
RPGのゲームだとすると、
手術は中ボスを倒したくらいかしら、と思ったりしました。
ちょうどいい例が思い浮かばず、
ドラクエ3なら、ポストロールに勝ったくらいかな、
このリハビリはレベル上げの経験値稼ぎかな、と思いました。
それはそれで楽しく過ごしました。
その15「起きている方が楽」
寝たり起きたりの動作はしばらく難しく、
寝返りもできなかったので、
起きているほうが楽でした。
だから、退院後、金・土・日休んだだけで出社しましたが、
徒歩通勤、パソコン仕事は平気でした。
傷口は3cmくらいで6針ほど縫い、テープで止められてました。
内出血なのでしょう、傷口のまわりは黒や黄色になり、
殴られたボクサーの目の周りみたいになっていました。
数日がまんして、あとはシャワーも浴びてよいとのことでした。
とはいえ、そう甘くはいかず、
一か月半くらい、浴槽に入れない日が続くことになるのでした。
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